2025年11月29日より野村證券さんのインターネット取引に、
『パスキー認証』が必須になりました。
私自身は野村證券さんの口座を持っていないのですが、口座をお持ちでパスキー認証登録が出来ないというお客様から立て続けにご依頼を頂き、いずれもなんとか解決することが出来ました。
京都市及びその近郊でこの問題についてお困りのかたは、サクラエージェントで問題解消のお手伝いが可能となりそうですので、良かったら訪問サポートの利用をご検討してみて下さい。
先に書いておきますが、サクラエージェントは京都市を拠点にしている事業者です。
ご依頼は訪問を前提としているのと
無料で相談だけというのは受けていませんので、
関西圏以外の遠方の方は相応の出張費がかかってでも依頼の意思があるという方のみ、お問い合わせフォームをお使い下さいますよう切にお願い申し上げます。
※野村證券さん以外にも、マネックス証券さんや楽天証券さんの問題も解決してまいりましたので類似のご相談もして下さい。
コレより下の記事内容は『野村證券さんのパスキー認証が出来ない問題』について具体的な解決方法を示しているものではございません。
個別の解決相談につきましてはサクラエージェントの訪問サポートが可能な地域範囲内からのご依頼者様への有償サポートとのみなりますことを、あらかじめご了承下さい。
パスキー認証ってなんですか?
野村證券さんに限らず、昨今は他の証券会社やネット銀行などの金融資産関連だけでなく様々なWebサービスがパスキー認証の利用を推奨か強制導入となっています。
そこで気になる用語がパスキー。
パスキーとは簡単に言うと
『パスワードを覚えなくていい仕組み」』
です。もっと簡単に言うとパスワードなどの『情報入力』の代わりに、
皆さんのスマートフォンやご自身の指紋・顔が『鍵』になる
のです。


上記のような自身の指紋や顔をログイン情報を入力する認証方法の代わりに使うことを、
『生体認証』
と言います。パスキーは主にこの生体認証を利用することになるでしょう。
本人である以外に認証がとれないのでなりすましがまず不可能だからです。
(ルパン三世を観ていると、本人以外の生体認証突破がいかに困難かわかりますよね笑 もはや漫画の世界です。)

パスキー認証はそのほかにPCやスマートフォンなどのPINコード・パスコード、物理セキュリティキーなどもありますが、安全と利便性の観点からやはり、生体認証によるパスキーが本命といえます。
なんでパスキーを使わないといけないの?
従来のログインには大体、
ログインID と ログイン用パスワード
が必要でしたよね?ただ、その従来のログイン方法ですと・・・
- ログインID、パスワードを忘れた
- 入力ミスを何回もしてロックされた
- 携帯電話番号やメールアドレスを変更して完全に詰んだ
といった個人の管理レベルが原因でログイン出来なくなる問題と、それ以上に従来のログイン方法を使い続ける仕組みと脆弱性をターゲットにする、
パスワードを狙った詐欺・盗みがあまりにも増えてしまったからです。
これは、金融庁からも発表があり注意喚起がされています。

引用元:金融庁ホームページ
https://www.fsa.go.jp/ordinary/chuui/chuui_phishing.html
パスワードはインターネットで色々なサービスを利用していればしているほどに、どんなに自身で気をつけていても、まずいつかはほぼ流出します。
大手のサービス会社でも『パスワード〜万件分流出!』なんてニュースは毎月のように目にするでしょう。
使っているサービスにより深刻度に差はありますが、証券口座や銀行口座といった金融資産については誰が考えても深刻すぎるので、
従来の ログインID + パスワードだけで大切な情報を守るには、世の中が危ない方向に変わってしまった
という時代背景があるのではないでしょうか。
生体認証の登録方法
パスキーの前に、まずは生体認証の設定をしなければ話になりません。
「生体認証の設定なんて誰でも出来るでしょ」
と、多くの方はそうおっしゃるでしょう。
しかしですね、年間で100件以上はスマートフォンの設定をしてきたサクラエージェントが、断言します。
スマートフォンに依存した生活をしていない人にとっては、生体認証の設定はかなりハードルが高いです。設定方法が、理解出来ないのです。
ご自身の親御さんやおじいちゃん、おばあちゃんの生体認証を手伝ったことのある人なら、きっとわかりますよね。
- 指紋登録の最中にホームボタン・電源ボタンを指で押し込んでしまい何度も振り出しに戻り続ける
(ボタン触るだけ…触るだけだってば、押さないでー!!) - FaceIDの登録をしようとしても画面上の枠に顔が収まってくれない
(その画面の枠の中に自分の顔を入れるの。もっとスマホに近づいて…違うもっと引いてー!!)
・・・こう聞くと、苦い思い出が蘇るの方もいらっしゃるのではないでしょうか。愛する我が子や孫に愛想を尽かされた、おじいちゃま・おばあちゃまの肩を落とした姿を想像してみて下さい。
「やってる途中で孫に怒られた…」
何度、耳にした言葉でしょう…。
私もやむなくお手伝いすることがありますが、教える側の慣れの問題ではないので毎回苦戦しています。
御本人の生体認証なので、私が代わりにすることができないですからね笑


サクラエージェントの訪問サポートでは、ちゃんと生体認証の設定完了までお手伝いしておりますよ!
何度失敗しても大丈夫ですが、時間がかかるとサポート費用が追加で発生することだけ、あらかじめご容赦下さいませ。
本題、野村證券の問題

ここまでパスキー認証について説明をしてまいりましたが、今回の本題である野村證券さんのパスキー認証によるログインが出来なかった方々については、いずれも依頼を頂いて訪問によるサポートで解決をしました。
その中で感じた問題点を挙げるとすると、
①パスキー認証という仕組みへの説明が足りていなかった
②店舗でのパスキー設定手続きに対応する顧客が限られていた
③カスタマーセンターが通話料無料の対象外であるナビダイヤル
④やや見切り発車気味であった
という4点です。
①〜④を一つ一つ展開してご説明しましょう。
①パスキー認証という仕組みへの説明不足
これは野村證券さんだけを責められる問題ではないのですが、このようなシステムが導入されるときは各社、通常のログインが出来ている間にトップページなどに「今後の取引にはパスキー認証が必須になります。必ずお読み下さい!」といった表示が大きく出ていたのではないかと、推測します。
しかし、その重要事項をどこまでの人がちゃんと読み尚且つ正確に理解しているかが問題です。
「株の売買取引がしたいだけだから煩わしいのは勘弁!」
という人は、そもそも読まずに画面スクロールしてチェックや『同意しますボタン』をただ押して、それで終わりでしょう。私も、きっとそうします笑
企業として説明はしなくてはいけないのですし、インターネットを利用したサービスという特性上このような説明方法になってしまうのは仕方がないのですが、
なにか問題が発生したときに「そちらの案内に対して『同意します』で返答頂いています。」というのは、まだ理解を求めらない人が一定数以上いるということを理解して、フォローはしてほしいものですよね。
②店舗で対応する顧客が限られていた?
これは、今回ご依頼して下さったお客様のサポートをする中でわかったことなのですが、
生体認証設定後、どうしてもパスキー認証ログインが出来なかったのでお客様と相談し、
「最寄りの店舗に来店予約して設定をしてもらおう」
という話になったのです。
同じ問題の人が多いのか予約フォームは10日間以上先しか空いている枠がなかったのですが、まず予約をしました。
それから30分も経たないくらいでお客様のスマートフォンに予約をした店舗から電話がかかってきました。
「パスキー認証のサポートに関してはお客様の契約では店舗窓口でおこなっていない。申し訳ないがカスタマーセンターに電話をかけ続けてもらうしかない」
という内容でした。会話のトーンから、同じ相談や来店予約が相当な数あるのでしょう。来店予約無しで直接店舗に行く人もたくさんいたでしょうね・・・お気の毒様です。
ここでのポイントは『お客様の契約では・・・』という点です。インターネット取引のみの契約の人が、それに当たるのだと推測しました。
店舗で担当者をつけて取引しているような方であれば、また対応が違うのかな、と感じましたね。
なのでこのお客様についても、結局私が自力で解決をしました。
③カスタマーセンターがナビダイヤル
昨今のあるあるですが、お客様用の問い合わせ電話番号が『ナビダイヤル』というのは『増えた』というより、もはや『当たり前』くらいに浸透していますよね。
ご存じの方がほとんどだと存じますが、ナビダイヤルとは0570から始まる電話番号で、通話料はたとえ携帯電話会社の『かけ放題プラン』を使ってかけても通話料は有料となります。
野村證券さんも公式サイトに記載されていたパスキー認証に関する問い合わせ先がナビダイヤルでした。
先に書いたように、もはや一般的なので悪いことではないのですがコレは本当に人の心に焦りを生みます。
ナビダイヤルは電話に繋がらなくて保留音が流れている間でも通話料がかかる
からです。(意外に知らない人が多く、オペレーターさんに繋がってから通話料が発生するという誤認識が見受けられます)
これは、今回のように全国から問い合わせが殺到している状況下では、地獄です。
電話が全然繋がらないのにお金だけ取られる・・・金額としては数百円・数千円かもしれませんが、サービスの行き過ぎたフリーダイヤルが当たり前の時代を生きてきた日本人にとっては、相当なストレスです。
そのため、私にご相談をして下さったお客様の一人は「野村證券に電話をしても全然繋がらへんのや!」とパニック気味になっていました。
④やや見切り発車気味であった
野村證券さんには申し訳ないのですが、今回私が数件このパスキー問題を代行する中で感じたのがコレです。
パスキー認証が出来ない原因を社内で把握し切れていない
と感じたのです(私がお客様の応対をした12月5日までの時点では、です)。
ようやく電話がつながりオペレーターさんに解決方法を教えてもらい、電話を切る。
↓
教えられた方法を試す。
↓
パスキー認証、出来ない!
それが複数回ありました。コレは、かなりまいってしまいました・・・。実装の前に十分な検証をしていなかった感がありますよね。
そして、1日に何十件も同じ電話がかかってきて中には怒鳴り散らすような人がいるであろうことも、サポートする中で容易に想像することが出来ました。
なので、精気のない話し方の人も、逆ギレでかなりキツイ口調のオペレーターさんもいました。
本件は私も専門外というか通常のサポートとは違うため、
『この場合は、こう!』といった確信は持てていませんが、まず
ほとんどのお客様のパスキー認証問題は解決出来るようになりました
が、そこに至るまでかなりの失敗と、それなりの時間を要しました。
ちなみにかかった時間=サポート費用なのですが、流石というか、問題が無事に解決したこともあり皆様請求金額には寛大でした。私のサポート料金程度(今のところ7,700~20,900円の範囲内です)なら、一瞬で取り戻せるのでしょう(^_^;)
サクラエージェントのサポートは、有料です
冒頭にも書いておきましたが、念を押します。
サクラエージェントは京都市に拠点を置く事業者です。
サポートは基本的にはお客様宅かご指定の場所(事務所や喫茶店などの店舗))への訪問型となります。
関西圏以外のお客様につきましては、相応の出張費をお支払いするご意思がある方からのみご依頼をお受けしております。
「野村證券に電話が繋がらない」「身近に相談出来る人がいない」といった理由での、有料サポートのご依頼意思がない・質問だけしたいという方は、コチラには連絡をしてこないで下さい。
毎月問い合わせフォームに、どう考えても出張費に了承してもらえなさそうな遠方の方から、問い合わせが来ます。



無視するわけにもいかないので返信はしているのですが関西圏以外の問い合わせは今まで、
「出張費についてお支払いはできますか」
と返信をすると、そこから100%メールは返って来ません。何を考えているのか、理解出来ません。
「東京まで基本料金(7,700円)で来てもらえないか」
という変態までいました。
本当に困っています、迷惑です。ブログを何かしらの参考にしていただくのは構いませんが無料の相談所ではありませんので、ご依頼の意思のある方のみご相談下さいますようお願い申し上げます。
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