「携帯電話2台持ち」。ビジネスマンって感じですよね。私は、GoogleのPixelとAppleのiPhoneの、「2台持ちです」。私の場合は異なるOSということと仕事柄使い分けておりますが、一般的にもプライベート用とお仕事用とで2台持ちしている方が多いではないかと思います。
しかし、2台持ち歩くのって邪魔に感じることがよくあります。スマホはなにげに重いのでポケット片方ずつにスマホを入れると重みでパンツがずり下がってくるレベルです。
今回はそんな携帯電話2台持ちをスマートに解消してくれる、一部のユーザーに人気の運用方法を紹介します。それが・・・
デュアルSIMです
2台持ちのまま、デュアルSIM。どちらが良いかはその人次第
まずデュアルSIMという言葉に聞き馴染みの無い方もいると思いますので簡単に解説致します。
みなさんが使っている音声通話ができるスマートフォンには契約している通信会社のSIMカードという小さなカードが入っています。これは携帯電話番号と契約者情報を記録し通信するために必要なICカードです。
携帯電話1回線に1枚が基本です。なので携帯電話を使い分けて2台以上持つとなると、これまでは否が応でも電話番号の数だけ携帯電話本体も増える、ということだったんですね。
これを、「1台のスマートフォンに2つの異なる電話番号のSIMを入れて使おう」というのが、「デュアルSIM」です。持ち歩く携帯電話が1台になってスッキリ!最高!!・・・となれば良いのですが、実際のところは、その人の使い方によります。
何が何でも「デュアルSIM」が良いわけではないですし、人によっては「2台持ちよりデュアルSIMにしたほうが良い」というのが、現実です。
※ただし、スマホとガラケー1台ずつで2台持ちの方はスマホ1台にまとめるデュアルSIMは文句なしにオススメですよ!
デュアルSIMのメリットとデメリット
デュアルSIMのメリット
- 2台持ちから開放される
- 管理する台数も減る(荷物も充電もラク)
- 買い替えも1台で済む!!
デュアルSIMのデメリット
- 仕組みが複雑でわかりにくい
- 1台にまとめて使えなくなるアプリもある
- 身の回りで説明や設定が出来る人は、まず居ない
一つ一つ展開して解説していきます。
●2台持ちから開放される。これは本題なので当たり前ですが、後述でデュアルSIMに出来るスマホ出来ないスマホがあるので現在使用しているスマートフォンでデュアルSIMが出来るか、希望に叶うかは、もう運です。
●管理する台数が減る。これはイメージが付きやすいですよね!今や充電して使う機器が増えすぎてますがスマホは特に充電完了までの時間が長いので、2台持ちだととても大変なんです。私なんて、たまに片方充電したまま忘れて家を出ます。
メリットの中で特に私が推したいのは、
●買い替えが1台で済むことです。2台持ち歴が長いとその感覚が麻痺してしまいますが、今やスマートフォン本体はとても高額なのに、それを2〜4年位の周期で2台買い替えるなんて・・・勿体ないです!!
デメリット、これはデュアルSIMの複雑さによるものがほとんどです。詳細まで書くとあまりにも長くなるのでwikiのリンクを貼りますが、デュアルSIMの方式には「DSSS」「DSDS」「DSDV」「DSDA」と、一般の方にとっては訳の分からない複数の方式があります。
スマートフォンごとに、いずれか一つに対応しています。中でも「DSSS」「DSDS」は、「2台持ちを1台にまとめたい」という方が抱いているイメージ通りにならない可能性が高いので、「とにかくまとめたい!」という勢いだけで切り替えるのは全くオススメしていません。
使えなくなるアプリに関しては、例えば2台持ちの方でスマートフォンにそれぞれLINEを使っている方は多いと思います。これ、デュアルSIMにするとほぼ使えなくなります。
「えーっ!?」ですよね。機種によってというか、ほぼ全部です。「iPhoneにまとめたい」となったら、そこで試合終了ですよ。さすがの安西先生でもあきらめます。
どうしてもというなら、「ツインアプリ」に対応したAndroidスマートフォンに買い替えるか、LINEなどのためだけに今まで通りもう1台のスマホを持ち歩いて、しかも使うときはテザリングを使うかWi-Fiを探す、です。意味な〜い!!(解消する方法もないことはないです)
それと、まだまだ問題はあります。
日本国内で販売されているスマートフォンのほとんどは、SIMスロットが一つしかありません。2台持ちの人が使っているSIMカードをそのまま今使っている片方のスマートフォンに指して「ハイ、終わり!」というわけには、中々いかないのです。
じゃあ一体どうするのか?答えは、片方の電話番号はeSIMという形をとります。…まぁ〜た訳の分からない用語が出てきましたね。一応、写真で見てみましょう。
この画像はスマートフォンの「SIMスロット」です。裏面金色の小さいのがSIMカードです。
「2枚入りそう!」と思いますよね?残念、それは「SDカードスロット」です・・・
国内販売のスマホはこの「物理SIM+eSIM」がほとんどです。
SIMカードはほとんどの方のスマホに入っている小さなカードです。わかりやすく「物理SIM」と呼びます。かたや問題のeSIMとはエンベデッドSIMの略で、「埋め込まれたSIM」という意味で、その言葉通りスマホ内部に埋められておりそこに好きな通信会社の契約を書き込んで使うものです。
もう、わけわかんないですよね?
そう、ここが最大の問題なんです。こんなこと、皆さんの身の回りでわかる人がいますか?
自分の今のスマホがどの方式のデュアルか?SIMスロットは2つあるか?eSIMとはなんぞや、そして設定は、操作方法は…?私は、絶対無理だと思います。
なので、今までも2台持ちの人に何度か相談されましたがお話がまとまったことはなかったのです。
古めのスマホだと、もはや運。
今回のお客様のスマートフォンは私もかつて愛用していたGoogleのPixel5でしたが、こちらはDSDS方式でした。
お客様にも正直に「あまり良いイメージをしていると不便と感じるはずです」と説明しましたが、ご利用していた2台のうち片方のスマートフォンはもう限界に近かったのと今年発売予定のPixel8に買い替えする際にサポートをする話もまとまったので、それまではDSDSで頑張って運用してみるということになりました。
LINEもアカウントは一つだけで、片方のスマホはほぼ電話とYouTube見ることだけだったそうなので、本当にたまたま上手く行ったという感じです。運が良かった、コレに尽きます。
また、Pixel5は例によってSIMスロットが一つなので「物理SIM+eSIM」でしかデュアル運用が出来ない為、成りゆきで片方の通信契約を格安のeSIMにしました。通信費も2500円くらい安くなったので、これはこれで良かったのではないでしょうか!!
更に!もう1回線+使用頻度の高いモバイルWi-Fiも今後機種変のときに格安に切り替えることになったので、今までの通信費より月々10,000円以上節約出来る計算になりお客様もノリノリでした笑
設定もちょっと難しい、操作はもっと難しい
使用状況確認の上で問題なしと話がまとまり無事契約手続きと、後日設定を終えて発着信テストなどのフォローもしました。
何も設定しないと着信のときに2つの電話番号のどちらに着信がきているのかわかりにくいので、各々にラベリングやSMSの運用、2つのSIMの切替方法(かなり重要)など、一つにまとめて終わりではないのがデュアルSIMです。
電話帳をまとめる作業も必須です。
半分は片方のスマホの寿命の問題、半分は勢いでの契約なので、まずはこれで使ってみるということになりました。DSDSでのデュアルSIMは通話しながらインターネット通信をするのに不向きなので、くれぐれもそんな使い方はしてくれるな(Wi-Fi利用中ならOK!)と説明しましたが、長年の2台持ちが表面上解消されたことだけで大変お喜びでした。
機種買い替えのご依頼を頂いたPixel8が発売されたら、まずDSDV以上になるので(Pixel7がDSDVなのでほぼ間違いなし)、それまではなんとか耐えてもらいたいです!!
GooglePixel8は2023年秋に発売の可能性が高いと言われております。私も買い替えする予定でおり、とても楽しみにしております。京都及び近郊でスマートフォンの買い替え相談や訪問設定、それに向けた格安SIM切替や、「自分もデュアルSIMにしたい!」というご要望も是非、サクラエージェントにご依頼下さいませ!!
※格安SIM訪問サポートのWebページを作成しました。
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