2023年10月12日、Google純正スマートフォンの最新作、Pixel8シリーズが発売されました。
「Googleは円安の影響を少なくしているから落ち着いた価格になる」、「Googleは日本の市場を本気で取りに来ているから大幅な値上げはしない」などの大方の予想に反して、しっかり円安の影響が反映された、ガッツリ値上げとなってしまいました。
私は2022年のPixel7シリーズで開催された最強の祭の恩恵を受けてPixel7は、公式価格82,500円のところを下取りやプロモーションコードやストアクレジットの組み合わせで、実質-11,250円という意味不明な破格で入手していたので、今回の8シリーズも熱いキャンペーンを期待していただけに、とてもガッカリしてしまいました。
Pixel8、8Proの公式価格はそれぞれ112,900円と159,900円。正直ここまで高いと買い替える意味なんてないと思い購入を見送ろうとしていました。
しかし、様々な要因から意志を固め、いま私の手元には迷いに迷って購入した新しいPixelスマートフォンがあります。その、スマートフォンとは、
Google
Pixel 8 Proです
人生初の、スマートフォンのProシリーズ
GooglePixel。私は2020年のPixel5から使っていますが、それまで私は、iPhone4sからず〜っとiPhone一択で使用してきました。
毎年新しいiPhoneの発表会の日は深夜でもプレゼンを見守り、ネットニュースなどでスペックの確認をしてAppleの公式で予約をして、わざわざアップルストアに出向いて店員さんと一緒に「開封の儀」をしてハイタッチ。
もう、ほぼApple信者でした。
それが、iPhoneXRとかいうクソダサいモデルが出てきた頃から、技術進歩が感じられなくなったり値段が上がりすぎたりなど要因は様々ですが、iPhoneの発表会を見ることはなくなり、新製品の購入はスルーして、型落ちを中古で購入するまでになりました。トドメで、iosのバグにより家族と過ごした大切な写真が消えてしまいAppleと喧嘩したことにより、私の中の幻想は砕かれ、アンチAppleと成り代わりました。
そんな折に発表されたGoogle Pixel5を購入し、その快適さからAppleへの私怨ではなく本心からPixelのファンとなり、ついにスマートフォンで初めてProシリーズを購入することになりました。
仕事用なので、電話やメールやファイルのやりとりが主ですが、これから力を入れていきたいSNSや簡易的な動画作成など、あらゆる場面で心強いパートナーとなってくれるスペックと機能をもつPixel8Pro。iPhoneとの2台持ちの立場から、各機能や新機能を紹介していきますね!
Pixel7 → Pixel8Pro、実際の使用感
CPUがどうとかメモリが何GBだとか、そういうスペックは抜きで使用感だけにフォーカスして書いていきます。
比較対象は、今回の機種変更まで使っていた2022年発売のPixel7
と、異なるOSであり最大のライバル機種AppleのiPhone 。スペックに差がありすぎますが2020年発売のiPhone12miniです。
まず1年間使ってきたPixel7の感想としては、動作の不具合を感じたことは本当に皆無。「不具合があって再起動」なんてことは、覚えている限り一度もなかったと思います。バッテリーも長持ちするし、登山など命をかけた場所に行くときはPixelを持ち出しiPhoneは車に置き去りです。信頼感がまるで違います。
画面スクロールも一昔前の不安定だったAndoroidのイメージを完全払拭できるヌルヌル感は当たり前ですが、
Pixel8Proはリフレッシュレート120Hzなので、もちろんノーマルiPhoneの60Hzに勝ります。
標準搭載のGoogleChromeのおかげでパスワード管理も容易で、意識してパスワード管理すれば非常に快適に、アプリや頻繁にアクセスするサイトへのログインがストレスフリーでおこなえます。
「それはiPhoneでも同じ」、と思いきや、後述の生体認証の容易さにより、やはりPixelに軍配が上がります。
エラーがほぼないダブル認証ロック解除。画面内指紋認証と顔認証
Pixel7でも画面内指紋認証+顔認証により、まだまだコロナがくすぶっていた2022年~2023年であまりストレスなくロック解除をしてこられました。ただ、Pixel6よりは良くなったとされる画面内指紋センサーは、Pixel7でも時折うまく反応せず数字のPIN入力で解除することは日常的に度々ありました。
Pixel8
シリーズの指紋センサーは、最近のハイエンドAndoroidスマホで採用され始めた、
「超音波式」
となっており、原理としては「超音波を指紋に当ててその跳ね返り具合で認証することにより手が濡れた状態でも認証することが可能」、なのだそうです。
この使用感は、正直かなり驚きです。「100発100中」は言い過ぎですが、今まで使用していたPixel7よりも明らかに認証精度が上がっており、認証に失敗してPINを入力することは、ほぼなくなりました。ディスプレイを指で触れるだけで「ストン」っという感じで突っかかりなく素直にロック解除される感じは、Pixel7や、今もカーナビとして使用しているiPhone7の指紋認証とは比べ物にならない精度です。
ちなみに、「ディスプレイに貼る保護シートの質によって精度が落ちる」、というレビューを目にしましたが、私が貼っているのはAmazonで2枚1000円くらいだった安物の保護シートです。これでも、ほぼ100発100中の認証精度です。
そしてさらに、今回のPixel8Proは顔認証のほうの精度も格段に上がっています。
Pixel7は正直、「指紋認証前に顔認証でロック解除される」頻度は少ないものでした。
それが今回の8Proから劇的に回数が増えています。というか、マスクさえつけていなければ指紋を触れる前にほぼ顔認証でロック解除されます。
これは、これまでPixelシリーズの顔認証システムは2D認証だったのが、8Proでは3D認証+ToFセンサー
というものを組み合わせているからだそうです。
しかし、この顔認証においては未だにiPhoneに軍配が上がります。iPhoneは以前からTrueDepthカメラによる3D認証を採用しているのですが、私も所有しているiPhone12シリーズからはiOSのバージョンアップをしていればマスクを着用したままでもそれなりの頻度で顔認証でロック解除が出来ているからです。Pixelはマスク着用のままでの顔認証にはまだ対応しておらず、Androidスマートフォンでは、Samsung社Galaxyのインテリジェントスキャンという機能を持つ機種くらいのようです。
ただ、iPhoneは逆に顔認証だけで指紋認証を実質廃止しているので、顔と指紋のダブル認証を採用しているPixelのほうがはるかに使いやすいというのは、両機種を使っている私が断言します。ほぼ確実に、顔か指紋のどちらかでロック解除できますからね。
それに、私のようにサービス業でお客様と顔を合わせて仕事をしている方は今後もしコロナが完全に収束したと報道されても、すぐにはマスクを外すという判断はしないと思います。ですので、まだまだ指紋認証のニーズが続く中で今回のPixel8Proが採用した超音波指紋認証+3D顔認証は、素晴らしい判断とアップデートといえると感じていますよ!
Pixel7 → Pixel8Pro、手で持った感じ
私がスマートフォンを購入する上でかなり大切にしているのが、「手持ち感」
です。これは、
- 本体の大きさ
- 本体の重さ
- 片手である程度操作ができるか
といったところです。とにかく、最近のスマホは動画視聴やゲームのニーズを受けて、大画面化になっています。もはや新商品で4インチ台というスマホは、Appleお得意の使い回しボディiPhone SE3くらいでしょう。
私にとってはPixel7
でもかなり大きく、片手では扱いきれないことがよくありました。それについてGoogleに苦言を伝えたことがあり、「おっしゃるとおりです、社内でもそのような声が集まっています」と教えてもらえました。同様の声が多かったようで、それで今回のノーマル「Pixel8」のほうはやや小型と設計の見直しで、かなり手持ち感が改善されたんですよね。
しかし今回私が選んだのは、Pixel8 Pro。Pixel7よりも若干大きいし、重さもついに200g超え。デカすぎるし重いし、最悪です。Pixel8Proで何かしら操作したあとにiPhone12miniを持つと、「軽っ!」と驚きます。私が求めているのは、本来こっちです。iPhoneにこだわりをなくした私が未だに12miniは使っているのは、仕事上異なるOSを所有しておきたいのと、余裕で片手で扱えるから
です。
200グラム超えのスマートフォンは、やはり重過ぎますし、ほとんどの人が両手で扱うことになるでしょう。
進 化しすぎたカメラの性能。新たなる、「 AI 」という付与価値
GooglePixelのアピールポイントとして真っ先に上がるのはカメラ性能であることはだいぶ認知されてきている感があります。そして、今回私が無印のPixel8ではなく、初めてのProシリーズを選んだのも、このカメラ性能によるところが大半です。
Pixel7でも、十分すぎる高画質写真と、消しゴムマジック、夜景モードなどの機能に楽しませてもらえました。そしてこれらの機能を支えているのは純粋なカメラパーツではなく、実は「AI」によるところなのです。
そう、近年のスマートフォンは新しくなるごとに背面カメラのレンズの数が増えていき、外などで写真を取っている人のスマホ背面を見ると、たまに気持ち悪くなるくらいレンズだらけのスマートフォンを見ては、「美しくない・・・」と、そう感じていました。
Googleは、カメラレンズが2個か、せいぜい3個です。さらにメタルバンパー内に格納されているので目玉がたくさんあるようには見えません。私はこのデザインはダサくて嫌いですが、レンズ数競争からいち早く抜け出し、AIという付加価値に注力したのは、さすがGoogleだと思いました。
肝心の画質の方です。Pixel7はそうそうに下取りに出してしまったので、あまり比較画像がないのですが、
体感でもう、Pixel8Proで撮影した画像が向上しているのは、すぐに分かりました。
そして動画機能も進化しています。手ぶれ補正がさらに向上しているのと、個人的に嬉しかったのは、ジンバルのInsta Flowを使用したときの動きがなめらかになったこと
です。FlowはiPhoneに最適化されているのかと勘ぐるほどPixel7ではどう設定しても撮影動画がカクカクしていたのが、Pixel8Proでは無事になめらかな動きで動画撮影が出来ました。
お待ちかね!撮影写真の比較!
では、いよいよ購買意欲をくすぐり、1番ニーズのありそうな撮影画像の比較
をしていきます。
Pixel7は早々に下取りへ出してしまったので比較画像は少ないため、iPhone12miniが主な比較対象です。※すべて、撮って出しです。サイズは640×480、ファイル形式はWebP。
世代とクラスが違うので差があるのは当たり前ですが、iPhone12miniレベルの端末では、あらゆるシーンでPixel8Proの撮影画像には敵わないのが理解できる結果となりました。
この、画像比較に関しては、今後ブログ記事を更新していこうと思います。お花や、動画、特にPixel8Proは夜間動画モードがあるので、そちらも紹介していけたらと思っております。
謎機能、温度センサーとは???
今回のPixel8Proには、シリーズ初となる「温度センサー」なるものがついています。
対象物体の表面温度を測定するのだそうです。
コロナ拡大中であれば体温計代わりに少しは活躍したのでしょうけれど、今更何に使えというのか・・・
以上。検証した結果、「温度センサー」は現状ではほぼ使い物にならないと感じました。哺乳瓶の温度や体温が測れる、という説明を見ることがありますが実際の温度と乖離がありすぎるのでこの機能を使用した測定結果を真に受けたら、ものによっては重大な事故に繋がりかねないと危惧しました。
これは今後のアップデートで検温精度が向上する可能性があるそうなので、修正情報を待つとしましょう。
7年間のアップデートサポート!スマートフォンもSDGsに。
そして今回のPixel8シリーズから、OS/セキュリティのアップデート期間を最低7年間
に伸ばしています。私がまだまだ現役で使えるPixel7から今回買い換えた動機の一つもコレです。ただ、ここに注目している人は少ない、というよりピンと来ている人が少ない
という言い方のほうが正しいと思います。以下に実例を出しましょう。
私は企業様からのご依頼で、スマートフォン乗換設定のお仕事を月間で30〜40件ほど頂けているのですが、このOSのサポート切れによるトラブルは本当にもう、毎月のようにあります。なんせこれまでの標準的なAndroidスマートフォンのアップデート保証期間は2~3年ですからね。訪問してみたらAndoroid9で止まってる、なんてザラです。スマートフォンを購入してから一度もアプリのアップデートをしていない
方というのは結構な数いるもので、さらにその機種が件のOSアップデートサポートを終了して数年経っていると、LINEなんかはすでにアプリのサポート終了画面が表示されていて起動せず、更新もできず、アカウントの引き継ぎが出来ないことがあります。お客様はそんなこと購入時に携帯電話ショップさんから説明されていないから全く知らないわけなので、怒るか泣きそうになるか、もう見ていて辛いです。
また、酷いとMNP予約番号の発行をアプリ上でするahamoなどはOSのバージョンが古いとそのユーザーアプリ自体のアップデートが出来ずに起動すらしなくてハマったりします。※別問題で、Wi-Fi環境が無いご家庭でiPhoneを使っていると購入時のiOSのバージョンのままなことが非常に多く、その場合は今更Wi-Fi接続でのOSアップデートが出来ず、データ移行がほぼ出来なかったりします。(PCに繋ぎiTunes経由でアップデートはできますが物凄く時間がかかるので実質サポート不可。)
なので、「毎年iPhoneの新製品に買い替えて使っている!」といういまや絶滅危惧種の方以外は、OSのアップデート期間は侮れない問題なので、GoogleがPixelの7年間アップデートを開始したのは、昨今あまりにも高額になった機器本体を同じ機種のまま長く使う考えの人や、そういうことを知らずともかく「買ったまま使う」人への将来的な救済設置にもなるのです。本当に、人と環境に優しいんです。
Google、グッジョブ!
下取りプログラム。Pixel7よ、ありがとうサヨウナラ。
最後に。
GooglePixelといえば公式で購入するときに使える「下取りプログラム」も知られるようになってきたと思います。これは、新しいPixel購入時に現在使っているスマートフォンを後日下取り郵送する手続きをすることで、あとから査定金額分が払い戻しされるオファーです。
2022年のこのオファーは激アツでしたが、今年はGoogleもよく考えて下取りプログラムの骨子を固めており、中古で買ったiPhoneやPixel4などを高額で買い取ってくれるような無法地帯ではなくなりました。Pixelシリーズは市場買取価格と同程度、しかしiPhoneはユーザーを奪うためでしょうけれど、今年も高額で下取り額が組まれています。
ちなみに、この下取りで回収されたスマートフォンの使い道は、ほとんど知られていないと思います。私が色々調べた限りで、誤った情報もあるかもしれませんが、
まだまだ使用に耐えられる機種は、学業支援として途上国や慈善団体に寄付され、未来ある子どもたちのために活用されるのだそうです。ありがとう、Google。高額で買い取ってくれた上にこの意義のある活用方法は、もう文句なしですね。
このGoogleの活動や、実業家のひろゆきさんが児童養護施設にハイスペックPCの寄付をしているということを知って、私も微力ながら、お客様のサポート終了後に廃棄予定のパソコンなどをもらえたときには、改良を加えた上で貧困世帯の子供たちがパソコンに触れる機会になるようにと、団体に寄贈する活動を始めました。まだまだ寄贈した台数は少ないですが、SDGsは、みんなでやらないとね。
話は逸れましたが、私が1年間愛用し、たくさんたくさん助けてもらったPixel7は、8Pro購入時に下取りプログラムを使い、査定上限額の43,100円になりました。
購入と同時にケースとフィルムもつけたからほぼ無傷で、動作も問題ない代物だ。
どうかどこかの国で、未来の世代のために働いてくれ。任せたぞGoogleよ。ありがとう!!
私の今回のGoogle Pixel8Proは、通常販売価格159,900円ですが、
上記の下取りプログラムにより43,100円払い戻し、直前配布された1000円引きのプロモーションコード、
次回の買い物から使えるストアクレジット50000円分をもらえたことで実質65,800円での購入となりました!
ブラックフライデーや創立25周年セールなど何かとキャンペーンが多いGoogleストア!
是非みなさんもお得にPixel スマートフォンを手に入れてくださいね!
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