ワイヤレスイヤホン。ほんの一昔前までは意識高い系若者のアクセサリーくらいの位置づけでしたが、近年では音楽鑑賞など以外の用途でも幅広く使われるようになりましたね。

リモートワークのヘッドセット代わり、周囲の音をシャットアウトするアクティブノイズキャンセリング機能。そんな多機能ワイヤレスイヤホンの火付け役になった、通称「耳からうどん」と呼ばれるイヤホンとは・・・

Air Pods Proの特徴

• 高性能なアクティブノイズキャンセリングで騒音を排除して音楽を聴ける
• 透過モードで外部音を遮断せずに利用できるのでイヤホンをつけたままでも問題なく会話が可能。
• 耐水性があるので雨や汗でも平気。フードデリバリーのドライバーさんも好んで使用している。
• Siriで音声コントロールが出来る、etc…

以上が一般的に言われているAirPodsProのメリットですが、今回私がご紹介したい機能はAirPodsProシリーズのみで利用が可能な、

「 ライブリスニング機能」 です。

ライブリスニング？？？そんなのあったの？？？くらいのマイナーな機能ですが、これは、
iPhoneをマイク代わりにしてAirPodsProから聴こえる音を拡張する機能です。簡易的な補聴器、というとわかりやすいかもしれません。

きっかけはご高齢のリピーター様からのご相談

よく出入りしていたご高齢の経営者様とお話をしているとき、度々お話が通じないことがありました。恐縮しながらそのことをご指摘したところ、聴力の衰えがあり、そのことでご家族ともよく揉める事があるとのことでした。

補聴器を試着したこともあったのだそうですが、片耳で５０万円と見積もりをされて断念していたそうです。なにか良い方法はないかとご相談されたので、以前ネットニュースで見た、この「ライブリスニング」を思い出しました。幸いお客様はiPhoneユーザーであったため、やってみよう、ということになりすぐさま注文、訪問設定となりました。

聴力を補助する優秀な性能

私もAirPodsを所有はしておりましたが、青山のAppleStoreで那須与一の子孫（本当らしい）と名乗るスタッフさんから購入した初代のAirPodsにはライブリスニング機能はなく、AirPodsProシリーズのみに搭載された機能のようで、納品するまでは上手くいくか内心ドキドキ物でした。

納品の日、最初だけ設定に迷いましたが、一回やってしまえばそれ以後はとても簡単な操作なので、ご高齢の方お一人でも問題なく使えそうでした。ライブリスニングモードをオンにしてお客様にお話しかけると、

「５０万円の補聴器よりも、イイ！！」

あくまでも個人のご感想ですが、これがお客様の率直な感想でした。私もお借りして装着してみたのですが、機械音ではあるものの、ハッキリと話し声や周囲の物音が聴き取れて、聴力の低下している方のサポートに充分なるな、と実用性を感じました。私は補聴器そのものを使ってことがないので比較はできないのですが・・・。

Andoroidユーザーの方は使えない機能なのと、他にライブリスニングのような使い方が出来るワイヤレスイヤホンは、私が調べた中では今のところ他には見つけられませんでした。

iPhoneユーザーで聴力に不安のあるかた、身の回りで困っている方がいましたら、試してみるのは良いのではないでしょうか。片耳５０万円の補聴器よりは、リスクは低いですよ！